紫陽花の照らす小路
(あじさいのてらすこみち)





 しとしと、しとしと。銀の糸が灰色の昊から途切れる事なく降り注ぐ。
 午前中は良い天気であったのに、沸き上がった雲にいつの間にか昊は覆われて、冷たい雨が後から後から、地面を、屋根を、叩き続けている。

 香鈴はひとり州牧邸の玄関にいた。先程から凝視しているのは傘立てだ。
「信じられませんわ! いくら朝晴れていたからって梅雨時に傘を忘れて行かれるなんて!」
 たしか今朝、出仕する影月そして燕青に自分は念を押したはずだ。
「傘はお持ちになってくださいませ」
 二人の州尹は笑って頷いたのではなかったか。だがどう見ても視線の先にあるのは、置き去りにされた二本の傘。
 さてどうしたものかと香鈴は思案した。

 州城まで櫂瑜は軒で往復している。それに同乗すれば問題はないのだが、どれほど天気が悪くとも、州尹たちは徒歩で帰ってくるときている。
「これくらいの距離も歩かないでいたら、身体がなまるだろ?」
 燕青の場合はまだそれでいい。しかし。
「なんか、すごい不相応な贅沢してる気になって……」
 以前、影月はそう語っていた。
 たしかに州牧邸から州城は遠くはない。だから、この距離を流しの軒で通うのならば贅沢と言えるであろう。しかし櫂瑜が使うのは自分の軒。しかも主である櫂瑜は毎日使っているのだ。便乗の何処が贅沢だと言うのか。櫂瑜本人もまた一緒にどうぞと勧めてくれてさえいる。
 そう意見してみたものの、
「ええと、性分なんでー」
 で済まされてしまった。せめて天気の悪い日くらいと食い下がっても無駄だった。
「だって、たいてい僕の方が遅いですし、櫂瑜様をお待たせする訳にいかないでしょう?」
 別に毎日影月だって遅くなる訳ではないのだ。特に、今この時期なら。
 それでも頑として軒に乗らないのはもう、遠慮と貧乏性に違いない。倹約精神は結構だが、時と場合によるだろうと香鈴は思っている。茶州だからこそ誰もが受け入れているが、今後他州に赴任になった場合、高官が徒歩で通うなどと問題外。軽蔑や侮蔑を産む事にしかならない。そうなった時にはどうあっても軒に押し込んでやろうと、香鈴は今から考えている。
 だが今はまだ、ここは茶州で。だから少しばかり譲って目を瞑ろう。

「もう、本当に頑固でいらっしゃるんだから!」
 これからどうするかなんて実はとうに決めているのだ。香鈴の手にはやや小振りの傘が握られている。梅雨に入って仕事の暇になった庭師が、その器用さで作ってくれたばかりの香鈴の傘だ。竹の骨の上に貼られた油引きされた紙には可愛いらしい色が散りばめられており、一目で香鈴も気に入った。
「新しい傘を使ってみたいだけなんですの! お迎えなんてそのついでなんですから!」
 おそらく聞いた者誰ひとりとして信じないであろう言い訳を口にして、香鈴は開いた手に二本の傘を提げて、夕闇が迫り繰る雨の中、州牧邸を後にしたのだった。



 香鈴は州牧邸の門を出て、人家の塀に囲まれた露地を抜け、川沿いの道に出る。連なる柳並木も滴る雨に重く枝葉を垂れ、道行く人影もまばら。その僅かにすれ違う人たちも、傘や笠に顔を深く隠し急ぎ足で通り過ぎて行く。
 篠つく雨の中の光景はどこか侘しく、香鈴もまた足を速めた。

 州城は南向きの正門の他に東と西にも門を持つ。官吏が多く住むのは州城の西のため、出仕のためには西門が一番使われている。もちろん、州牧邸から一番近いのも西門だ。
 二人ばかりの門番は生憎香鈴の見知らぬ武官であったが、門の軒(のき)で待つことを快く承知してくれた。もしかしたら先方は香鈴を知っていたのかもしれない。
 香鈴が見守るうちに多数の官吏たちが足早に門を潜って琥lの街へと散って行った。中には香鈴に挨拶していく者もあり、香鈴も軽くそれに応える。しかし、同じ官服に身を包んだ集団は、個というものを失って誰もが同じに見える。
 そうして香鈴はしばらく通り過ぎる人波を眺めて過ごした。ちょうど一番帰宅する者の多い時間であったらしい。門を使う人影は絶えることがない。
 しかし誰かが門を通る度に顔を上げて確かめてみるのだが、影月は一向に姿を現さないままだった。

(もしや、気が付かないですれ違ってしまったのかしら?)
 影月が州牧邸へと帰る道筋は香鈴が先ほど通ったもののはず。普段ならば見落とすことなどありえない。だが時刻は夕方。古くから誰そ彼時(たそがれどき)と呼ばれ、人の顔の見分けがつかないと言われる時間だ。影月であれば必ず見つけられると思っていた香鈴の自信が揺らぐ。
(もう、当に州牧邸にお帰りになっていらっしゃるの?)
 それでは一体何のために香鈴はここまで来たかわからない。しかも先に影月が帰っているとしたら、きっと雨に濡れてしまっただろう。
(あともう少しだけ。もう少しだけ待って、それでももうお会いできないなら――)
 その時は諦めて帰るしかあるまい。夏至を過ぎたばかりのため日が暮れるのは遅いが、それでも徐々に暗さを増しつつある。手燭も持たずに出てきた香鈴にそれほどの猶予はない。雨雲を映すように、香鈴の心も暗い色に染められつつあった。

「香鈴さん!?」
 雨は相変わらず降り続けていたが、香鈴にはそこだけ一瞬の晴れ間が訪れたように感じられた。
「影月様!」
「どうしたんですか? こんなにお天気も悪いのに」
 こんなにお天気が崩れると予想できたのに、傘も持たずに出たのは誰だと言い返したいのを抑えて、香鈴は手に持っていた傘をずいっと影月に押し付けた。
「あ、傘! すみません忘れちゃって。でも、香鈴さんが迎えに来てくれるなんて思いませんでしたー」
「き、芹敦さんがわたくしに作ってくださった新しい傘を差してみたかったんですの! 州城まで来たのはそのついでですの!」
 自分の傘を大きく掲げ、用意した言い訳を香鈴は一気に口にする。
「はい。ついででも嬉しいですー」

 にこにこと幸せそうに微笑まれて、眩しくて俯いた香鈴は、その拍子に余ってしまったもう一本の傘を思い出して影月の背後に目を凝らした。だが特徴のある長身の男の姿はない。
「あの、燕青様は?」
「燕青さんなら他の方たちとお話されてました。まだかかるから先に帰るようにって言われちゃったんですけど」
 香鈴は残された傘を手に途方に暮れる。
「では。燕青様の傘はどういたしましょう?」
 もしここで影月が燕青を待とうと言ったならば、香鈴は失望を抑え切れなかったことだろう。本音は燕青などついでのついで。影月とふたりだけで帰りたい――もちろん意地っ張りな香鈴には素直に口に出すなどできない望みだ。
「そうですねえ。燕青さんを知らない人はいませんし、門番さんに預かってもらいましょうか」
 影月は香鈴から傘を預かると門番に話に行った。燕青なら間違えずに渡せると保障する声が、少し離れた場所にいた香鈴にまで伝わった。
「お待たせしましたー」
「暗くなりますから、早く帰りますわよ!」
 香鈴はさっさと自分の傘を差して、一足先に軒下から足を踏み出した。



 わざとゆっくり香鈴は歩いた。せっかくふたりで歩いているのに、すぐに帰り着いてしまうと面白くない。影月自身も元々それほど早く歩くわけではないが、それでも香鈴に歩調を合わせてくれている。ただそれだけのことが嬉しい。
「激しい雨じゃなくてこんな細かい雨だと、なんだか包み込まれている気がしませんか?」
 うかれたような影月の言葉に、香鈴は疑問をぶつけることで返した。
「だからって、わたくしが行かなければ濡れて帰られるおつもりだったんですの?」
「走ればそうかかりませんしー」
 本気でそう思っているらしい影月に、香鈴はため息をつく。
「僕の育った西華村は千里山脈にあったから、天候も変わりやすくて。そんな時に険しい山道を帰るのは大変だったんですけど、琥lの道ってまっすぐで高低がなくて整備されてますし
 山の天気は変わりやすいと、香鈴も聞いたことはある。だが貴陽育ちの香鈴にはあまり実感がわかない。おまけに、琥lは香鈴からすればやはり田舎だ。整備も不十分に思える。
「千里山脈でも琥lでも。雨に濡れるのに変わりはございませんわ」
「うーん、勢いが違うっていうか。――知ってますか? 雨雲は高い山にぶつかっては雨を急に降らすんです。それに比べると琥lの雨はずっとやさしいです」
 雨にやさしいもあるものかという言葉を香鈴は飲み込む。それはあまりにもかわいくない発想だろうと自分でも思ったせいだ。だが、雨に溶けるような影月の声はやさしく響く。ずっとずっと聞いていたい。そう思うと先ほどの影月の台詞も違って受け取れる。
(あなたがいらっしゃるから。だからきっと琥lの雨はやさしいんですわ)


 途切れがちの会話さえも心地よく、静かな雨に輝くように響く互いの声を胸に抱えて歩いた。ふたりの間に流れる空気はあたたかく、心を満たしていく。しかし。
「香鈴さん、先に行っててください!」
 川沿いの道に差し掛かった折、影月は突然そう言い置くと走りだした。
「影月様?」
 影月の目的地はすぐ傍の柳の木の下だった。そこには大きな荷物を抱えた男が途方にくれた様子で立ち尽くしており、影月は何やら男と押し問答し始める。やがて男に自分の傘を押し付けると、木の下を飛び出して来た。

「香鈴さん、どうしてそんな所で立ち止まっているんですか!?」
 香鈴が先ほどから一歩も動いていないことに気付いて、影月は驚きの声を上げる。
「どうしてって、もう! さっさとお入りくださいませ!」
 自分よりも背の高い影月に差しかけるため、香鈴は目一杯腕を伸ばす。影月はそれを押し留めようと傘を抑える。
「え、あの、香鈴さんが濡れますしー」
「ご自分の傘を譲ってしまわれて、州牧邸まで走ってお帰りになるおつもり!?」
「ええ、まあ……」
 どうしてそう濡れたがるのかと香鈴は本気で腹が立ってきた。自分は影月が冷たい思いをしないでいいようにと迎えにきたはずなのに。
「影月様がお入りにならないんでしたら、わたくしも傘を差さずに帰りますわ!」
「……香鈴さん、それは脅迫です」
 しかしそれでようやく、影月は香鈴の傘に入ることを承諾したのだった。

 だが元々香鈴ひとりが差すようにと作られた傘だ。ふたりで使うにはかなり小さい。
「ええっと、香鈴さん、それじゃあ入れてもらいますから、傘は僕が持ちます」
「わ、わたくしの傘ですもの! わたくしが持ちますわ!」
 譲らないふたりの指先が触れる。それだけで動揺する自分が香鈴は許せなかった。
(今更、指が触れたくらいで……!)
 手くらいもう何度も繋いできた。けれど繋ぎたいと思った時に機会を失うこともまた何度もあった。たかがそれだけのことなのに、いつだって香鈴は緊張してしまうのだ。
 影月は大切なものを扱うように、傘を掴んでいない手で香鈴の指をそっと剥がすと、捉えたまま素早く顔を寄せた。
(い、今、指先を唇がかすめたのは気のせい……ではありませんわよね!?)
「香鈴さん、濡れますからもっとこっちに寄ってください」
 香鈴が指先に触れた感触に気を取られているうちに、抱え込むように影月の腕の中に包まれていた。おまけに、囚われた右手もまだ影月の右手が握って離さない。
 背も肩も密着して影月のぬくもりが伝わってくる。
 香鈴は周囲の気温が急に上がったような気がしてならなかった。



 川沿いから離れてしばらくは人家の間を行く。幸い、行きかう人に会うこともなかった。
(わたくしたち、一体、どう見えるのかしら?)
 どこからどう見ても仲睦まじい恋人同士の姿だった。赤くなった顔を隠せない少女の様子に、もし見た人がいたなら、たまらなく初々しさを感じたことだろう。
 混乱する香鈴は会話すらできずに雲に浮かぶようにふわふわと歩いていた。自分がどこを歩いているかもはっきりしない。
 ようやく少し地に足が着いたのは、影月の嬉しそうな声のせいだった。
「紫陽花がきれいに咲いていますねえ」
 行きには気が付かなかった場所を影月が香鈴の手を握ったままで指差す。青紫の毬のような花がいくつも雨に揺れていた。
「あ、蝸牛、発見です!」
 大きな緑の葉の上に蝸牛を見つけてはしゃぐ影月を子供みたいだと思いながら、香鈴は同時に少し眉を寄せる。
「……わたくしは少し苦手ですわ。芹敦さんもお嫌いだっておっしゃってましたの」
 蝸牛の動きとか、光る這った後などが生理的に受け付けないのだ。
「蝸牛は葉っぱを食べちゃいますから、庭師の芹敦さんには天敵でしょうね。でも、僕は結構愛着があるんです。子供の頃、蝸牛みたいだって言われてたせいでしょうか」
 なんとはなしに発言者の意図がわかる。子供の頃の影月は今から推し量るにとんでもなくとろかったに違いない。香鈴は身を寄せる恋人に頭を摺り寄せるようにしながら、思いついたことを口にした。
「今でも蝸牛に似てらっしゃいますわ」
「まあ、今もとろいですしー」
 苦笑する影月へとそういう意味ではないと言葉を重ねる。
「蝸牛の殻みたいに頑固でいらっしゃるって意味ですわ!」
「……頑固、ですか? 僕?」
 まったく自覚がないのも困ったものだと香鈴の唇から知らずため息が洩れた。
 だが、香鈴のため息に気付かなかったのか、影月は蝸牛から紫陽花に注意を戻していたようだった。
「香鈴さんは、梅雨のこの紫陽花みたいですよね。ほら、雨の中でもとっても色鮮やかで。さっき西門で待っててくれたでしょう? そこだけお花が咲いたみたいに明るくて、思わず見とれましたー」
「そ、それは、回りにいらしたのが同じ官服の方ばかりでしたから」
 衒いのない影月の言葉は、香鈴から冷静さを容易く奪ってしまう。意識すまいとすればするほど意識してしまう影月のぬくもりの中に、息をすることも忘れて溺れるような気さえした。
「いいえ。香鈴さんだからですよ。香鈴さんと同じ格好をした女の人が百人いても、僕はきっとあなたを見つけられます。だって絶対、そこだけ特別に光ってるはずですから」
 決して視線を逸らさずに言い切る影月の前に香鈴は言葉を失う。けれどそれは徐々に喜びに変わる。
「……見つけてくださいませ、わたくしを。どこでどうしていても」
「大丈夫。それだけは僕、自信がありますから」
 紫陽花の飾る小道で、香鈴はそのまま力強い腕に抱きすくめられていた――。



「ど、どうしてこちらの肩だけこんなにびしょ濡れでいらっしゃるの! きちんと傘に入っていてくださいませ!」
 州牧邸に無事帰り着いて、玄関の灯火の下で影月を見た途端、香鈴は叫んでいた。影月の官服の右肩部分がすっかり雨に色を変えている。
 理由など聞かなくてもわかる。影月は香鈴が雨にうたれないようにしていてくれたのだ。自分が濡れることも厭わず。
「だって、香鈴さんが濡れちゃうの、嫌だったんです」
 予想通りの答えに香鈴は眉を顰める。香鈴だとて影月に濡れて欲しくないのは同じだというのに。
「ですけれど、それでは傘に入っていただいた意味がございませんの!」
「香鈴さんが濡れるくらいなら僕が濡れる方がいいんです」
「そんな理屈はございません!」
 だが影月はまったく引かない。それどころかこの上もなく幸せそうに微笑んでみせた。
「僕は、香鈴さんが迎えに来てくれて、それで、仲良く帰って来られて。もうとっても胸がほかほかしてるんで大丈夫なんですよ」
 もちろん、仲良く寄り添って帰る道は。恥ずかしくてでも嬉しくて幸せで。それはやはり香鈴の胸をもあたたかくしていたけれど。
「――やっぱり頑固な蝸牛ですの、あなた!」
 言い切ると、びしっと指を突きつけてから香鈴は駆け出した。
「そこにじっとしてらして! すぐに乾いた巾を持って参りますから!」

 香鈴の後姿を見送りながら、影月は自分の発言にふと疑問を持って呟いた。
「香鈴さんが紫陽花で僕が蝸牛なら。……僕は香鈴さんにとって害虫になるのかなあ」



 ところで。後日、傘はちゃんと影月の手元に返ってきた。名乗ったわけでもないのにと影月は不思議がったが、
「官服を着た男の子に返してください」
 と門番に預けられたそうだ。それを聞いた門番は影月だと確信したらしい。
「そりゃあ、僕が州城では一番子供だから……」
 違いますと門番は首を振った。
「自分が濡れるのも構わずに、見ず知らずの人に傘を貸せるような官吏なら杜州尹だと思いましたから」
 そんなことは……と影月はさかんに照れていたが、そんなやさしい影月だからこそ香鈴にとっては誰よりも何よりも明るく輝いてみえるのだ。
 蝸牛のようにのんびりと、紫陽花のように自分を照らしてくれる恋人に、声に出さずに香鈴は約束した。
(また、雨の日にお迎えに参りますわ。あなたのことですもの。きっとまた傘を忘れていったりされますでしょうし。でも今度は。最初から傘を一本しか持たずに行ったら、どんなお顔をされるかしら?)
 その時にはもう少し大きな傘で出かけよう。紫陽花の咲く小路をまた何度でも、ふたり肩を寄せ合って歩こう。
 そう思うことで、まだ開けぬ梅雨の昊さえも香鈴にはとても愛しく映った――。



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『紫陽花の照らす小路』(あじさいのてらすこみち)


ストレートに梅雨の小話です。
梅雨・傘・恋人とくればもう、ここは相合傘だろう!
という単純でベタな発想で。

ただし、この「傘」に嘘があります。
中国では古くから傘はありましたが、高貴な人に差し掛ける日傘でした。
しかも、閉じないタイプ。
中国ではいつから傘が閉じるようになったのかは残念ながら私には調べられませんでした。
しかし、日本には安土桃山時代にろくろを使用した開閉する傘が入ってきたらしいのです。
ということは。
当時、アジアの中心だった中国でも既に傘は開閉していたのではという推測はできます。

私は基本的に歴史上の中国を参考にする場合、唐宋をイメージして書いていますから、それでは時代が下がりすぎです。
でも彩雲国はファンタジーだし! 
私の書いてるものはその二次で立派にフィクションだし!
ということで、開閉する傘を香鈴に持たせました。
(開閉するシーンは書いてませんけど、閉じない傘を二本も持って雨の中歩くのは大変)
お目こぼし願います。

あと、本当に登城する場合は徒歩は駄目っていう決まりがあったみたいです。
まあ、型破りの茶州だとか、秀麗一家は例外でしょうけれど。

ちなみに。
影月は香鈴にとって、それなりに害虫だと思います(笑)