君知るや南瓜の国(きみしるやかぼちゃのくに) あとがきです。 日記で連載してたため、あえて書くことも見つからなかったので放置してたのですが、 そろそろ日記連載知らない方もいらっしゃるかと。 はい。2007年の10月17日より、日記で連載をしておりました。 ほぼ二ヶ月。 軽い気持ちで、「王都組を全員出そう」「とりあえず仮装させよう」 とだけ考えてはじめたものですから、 毎日が四苦八苦。長さもまちまち。 プロットの大切さを思い知りました。 連載してる方たちって偉いなあ、と心の底から思います。 特定の主人公を決めなかったのも、間違いだったかなあ、と。 原作に沿うのであれば秀麗を主役に抑えたら間違いはないのでしょうが、 今回はオールキャラの中のひとりという扱いにさせてもらいました。 初書きキャラがほとんどで、口調や性格の書き分けができてるかも不安です。 秀麗と十三姫ってかぶるよ、思いっきり……。 最終は、国王ということで劉輝に〆てもらうことにしましたが。 礼部は魯尚書しか判らないので、侍郎を捏造しました。 嫌なやつらがいなくなって、いい人揃いの部署になってくれてるといいなあ、 と願いをこめて。 日本以外では「お弁当」というものはあまり存在しないらしく、 ご飯は食べに帰ってたりもしたようですが、 あえて官吏のお昼はお弁当制にしてみました。 食堂作るのも大変だし。 というか、中国の歴史にならうなら朝晩の二食式かとも思うのですが、 そこは原作でもお弁当持参だったりするからいいかなと。 「先がわからないよ! 終わらないよ!」 と叫びつつ、なんとか終わってみれば約9万字の長編になっておりました。 毎日書くっていうのは、やはり小さな積み重ねなのね、と。 ただ、毎日少しでも書かねばというのは、非常なプレッシャーにもなり、 自分には向かない方法だと実感しました。 おそらく長編になりそうだと思っているネタが数本あるんですが、 連載という形式は取らないと思います。 それでも、いい経験になった思い出深い話になりました。 長さにもめげず読んでくださった方、ありがとうございました。 |
タイトル元ネタ一覧 | ||
使用タイトル | 元の文 | 出典 |
君知るや南瓜の国 | 君知るや南の国 | ゲーテ、『ミニヨン』 |
星は知っている | 星は何でも知っている | 平尾昌晃の曲タイトルらしい |
天知る地知る我知らず | 天知る地知る人知る我知る | 楊震の四知、『十八史略』 |
知るも知らぬも一蓮托生 | 知るも知らぬも逢坂の関 | 蝉丸、『百人一首』第十番 |
五十にして天命を知る場合 | 五十にして天命を知る | 孔子、『論語・為政』 |
一を聞いて十を知れ | 一を聞いて十を知る | 孔子、『論語』 |
衣食惑いて礼節を知らず | 衣食足りて礼節を知る (倉廩実ちて 則ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱を知る) |
管仲、『管子』牧民 |
彼成すことも我のみぞ知る | 我が成すことは我のみぞ知る | 坂本竜馬 |
人知れずこそ仮面染めしか | 人知れずこそ思い染めしか | 壬生忠見、『百人一首』第四十一番 |
侍郎落ちて華美の秋を知る | 桐一葉落ちて天下の秋を知る(一葉の落つるを見て、歳のまさに暮れなんとするを知る) | 片桐且元(『淮南子・説山訓』) |
尚書の心、官吏知らず | 親の心子知らず | 慣用句 |
士は己を知る者の為に化すか? | 士は己を知る者の為に死す | 予譲、『史記・刺客伝』 |
行方も知らぬ絹の道かな | 行方も知らぬ恋の道かな | 曽禰好忠、『百人一首』第四十六番 |
星より他に知る人もなし | 花より外に知る人もなし | 前大僧正行尊、『百人一首』第六十七番 |