考察サルベージ

日記で行った考察を拾い上げてみました


目次  トップ
キャラ考察:茗才
H18年5月25日

茶州州官の茗才。
思わせぶりな記述の数々はあれど、ついに一言も発さずに退場。
数少ない表記より彼をさぐる。

●性別:男
●風采は立派(香鈴、談)
●秀麗に萩の花束を贈る(以降も継続して花を贈り続ける)
●花を贈るという行為に周りが驚愕。
●秀麗と影月の赴任決定に、浮かれて川に飛び込んだ最初のひとり…らしい。
(これに関しては、燕青の推測だが、おそらくそれで納得されるキャラと思われる)
●燕青に馬鹿と言われると人生に絶望する、らしい(悠舜、談)
●影月の頭を小動物にするように撫でていく。
●官位・経験・能力は、燕青と悠舜に次ぐ。
●寡黙で怜悧で深い知性が垣間見える若手随一の有能官吏(秀麗・影月、談)
●茗才から贈られた花を押し花と拓本にして残すといずれ超効き目ある魔よけの家宝になる。百年先まで大丈夫(燕青、談)
●静蘭経由で秀麗に鰻を贈る。
●ただの州官でなく、国試を受かった国官。
●度々、朝賀に行く。
●櫂瑜とぜひ話したいと飛んでいく。
●秀麗が貴陽に帰還する日、引きこもる。(仕事にならない)
●とにかく、皆に恐れられている、らしい。


…ざっと、これくらいだと思う。ほとんど記憶に頼ったので、抜けているところもあるかも。

これらから推測する茗才像。

正直、「川に飛び込む」エピソードがなければ、もっと想像しやすいのだが。
国官でもあることから、燕青・悠舜に次ぐナンバー3だったのだろう。
頭がいいことは確か。秀才タイプか。
花を贈ったことを驚かれるのだから、そういう心遣いができないと思われていたのか。
超現実主義なのかもしれない。
だが、単に、けちという可能性もあるが。
何とはなしに、弁がたちすぎて、まわりをやりこめているイメージ。

適当にでっちあげていいなら、キャラ肉付けするけど、どうも中途半端に手を出せない、
それが、茗才なのだった。

縹璃桜と彩八仙
H18年11月25日

縹璃桜は八十歳以上らしいのですが、
邪仙教とかで悪巧みを主導した彼の「姉」がいるんですよね?
やはり、若い姿なのでしょうか?
それとも怖ろしいほどの老婆とか?
堂主さまの身体を使っていた少年が言うところの「お母様」が彼女なら、
若い外見かとも思えますが。
縹英姫なんかより、道理を越えたぶっとんだ女性のようで、
ものすごくタチが悪そうですね。
あ、英姫の血縁になるのか。
それはきっと烈女でしょうねえ。
いつ出てくるのかなあ。


彩雲国、蒼王と彩八仙の関わりですが、
蒼王と彩八仙の血筋が続く限り、
彩八仙は彩雲国を見守る役割を負うという契約が交わされているんじゃないかと思ってます。
だからこそ仙洞省は直系の血を絶やさないことに躍起になってるんでしょう。

しかしです。
秀麗ですが、葉医師に聞いた結果って、
あれたぶん、自分に生理が来ないから子供は産めないかの確認かと思いますが、
それが本当なら紅家の直系は秀麗で途絶えることになります。
ん?伯邑と世羅姫も直系かな?
じゃあ、「紅家直系」はそちらに任せてもいいわけなのかな???

また、秀麗が劉輝ないし他者に嫁いで、子供を産めたとして。
その子供は「紅家直系」になるんでしょうか?
劉輝との間に後に子供を産んだと仮定した場合でも、
その子供は紫(王)家と紅家の両方の直系となるのでしょうか?
それとも、あくまでも王家の直系としてだけ扱われるのかなあ?

ありえないとは思いますが、このまま劉輝が独身を通す、もしくは、
子供が生まれないのを承知で秀麗と婚姻に踏み切った場合、
やはり王家の断絶になりますよね?

ワイルドカードとしての静蘭の存在がありますから、
静蘭がどこぞの女性との間に子供を持って、
その子供を劉輝が養子として迎える……ということも可能かとも思えますが。
実子と言うことにしてでも、劉輝は喜んで引き取ると思うし。
公には、劉輝の兄弟は全員死亡したはずですが、
妹はいなくても姉は複数いたのではないでしょうか。
その彼女たちはやはり巻き込まれて死んでしまっているのか、
それとも臣下に降嫁させられたのか。
他国についてほとんど触れられていない現状では、他国に嫁いだ、というのも苦しいかと。

もし、先王が劉輝以外(静蘭は死んだことになってるし)の全て
(姫君たち含む)を死なせて放っておいたとしたら。
劉輝が使えない男だった場合、あまりにも無策すぎると思います。
てか、貴陽の荒廃を招いた時点で、彩雲国なんかどうでもよかったようにしか見えません。


…これはまあ、考えていたことではあるのですが、文頭で書こうと思っていたこととズレました。
最初、書きたかったのは、縹璃桜の姉はおそらく蒼王と彩八仙の契約内容を知ってるはず。
しかし、かつて薔薇姫を捕らえてその力を利用していて、
その血ともしかしたら能力を受け継ぐ秀麗並びに陽月を手に入れようとしているとすれば。
それは契約を超えた行動なんじゃないか、
彩雲国を成り立たせないように動いているのか、とか、なんかそっち方面なんですよね。
でも、明確に彩八仙である霄太師と黄葉(葉医師)に対しては、
手を打ってる気もしないし。

彩雲国の衣装と仙人
H18年11月26日

衣装というと。
彩雲国の衣装も、年齢はあまり関係なさそうです。
季節によって、素材は変わるんじゃないかしら。
『源氏物語』でも薄物描写があったことですし(雲居雁でしたね)。
透けた夏物など色っぽくていいですねー。
女性限定でお願いします(爆)

それで、連想したのですが。
十二単は、衣を重ねる度に仮紐で結んで、上を重ねると下の紐をはずしていきます。
つまり、どれだけ重ねていても、上の帯解けば全部はだけるわけです。
なので、私のイメージの彩雲国の衣装も、帯を解けば脱げるイメージです。
下着も腰巻的なものかと。
…野郎の下着はどうでもいいです(笑)
タンタンのおかげで、フンドシらしいと判ってしまいましたが。
トランクス状の下穿きのイメージだったんだけどなあ。
しかし、画面の想像がつきやすいとは言うものの。
『紅梅』あたりから和物なイメージも混濁してますよね。
いや、以前からちらちらとはあったけど。


さて、仙人の出てくる我らが彩雲国。
仙人ってどうやってなるの?

『封神演義』によると
1、低級の神様。
2、自然物や動物が年月と共に力を持ったもの(妖怪に近い?)
3、人間が修行して、もしくは生来の素質でなる。
とかだったと思います。
講談社版の上中下で読んだの、10年以上前だしうろ覚えですが。

彩雲国の彩八仙は、1っぽい感じですか。
神様系がでてきてないし。
白夜(陽月)あたりが、狐系仙人でも私なら嬉しいです。
実は超人的能力保持者の蒼王が、
そのあたりの野生動物ひっ捕まえて、
その力を注ぎ込んで八仙を仙人たらしめたとか…。
十二支が力持ったみたいな。いや、むしろ桃太郎か。
まあ、いろいろ想像すると楽しいです。
その場合、霄太師はタヌキでお願い!?
秀麗のお相手は?
H18年11月27日

カップリングのお話など。
彩雲国ではなんと言ってもヒロインの秀麗が誰とくっつくのかが一番気になるところでしょう。
本命:劉輝。対抗:静蘭。
まあ、この兄弟が妥当と言ってしまっていいかと思います。
実際、話の流れで劉輝がふられたまま終わってしまったら、
たぶん、本を壁に投げつけると思います、私はね。

さて、ファンサイトを眺めますと、ノーマルカップリングの中で目立つ相手は、絳攸。
玖琅の「李姫発言」がファンの間でも波紋を呼んだようですね。
正直、秀麗の相手に絳攸というのは悪くないと思います。
激しい恋愛じゃなくて、友愛に近いような相手というのは、
結婚相手としてむしろ恋愛感情が盛り下がったとしても、継続しやすいというか。
ただ、絳攸相手だと、紅家の問題が大きすぎるのが難点かと思います。
秀麗は、州牧として立つ際に、紅家の力を知ったわけですが、
「紅家長姫」という意識はあまりない気がします。
邵可が紅家長男らしくないことも大きいでしょう。
ですから、自分の結婚を政治的に考えることはあっても、
紅家の利益のために動くことはなさそうです。
そもそも、秀麗の官吏になりたいという希望は、
市井の民を守るためであるわけで、紅家のためじゃないですしね。

で、あちこちのサイトさまを拝見してますと、
それはもう秀麗のお相手は千差万別。

面白いと思ったのは欧陽玉と陸清雅。
どちらも門家筋で、血筋的には悪くないし、
秀麗を甘やかさずに成長させてくれそうでもあるし。
タンタンは面白いけど、お互い結婚相手として見ることはないでしょう。
あとは龍蓮が多いかな?
「心の友」は果たして恋愛に至るのでしょうか?
龍蓮的には、恋愛より友情の比率が高い気もしますし、
秀麗にしたら、龍蓮相手だと血管切れまくりで短命で終わるかも。
あとは、朔洵?
朔洵は、どちらかというと劉輝の当て馬っぽいですか。
彼の存在は、秀麗が見ないようにしてきた恋愛面を直視するきっかけだとは思います。
でも、やはり結婚には向かないかと。
そんな私の一押しは燕青なんですが(笑)
いや、燕青はいいです。懐の広さはピカイチだし、生活力もあるし。
やはり恋愛の対象とは少し違うでしょうけど、夫婦としてもうまくやっていけると思います。

ま、最終的には劉輝だろうと思うものの、
秀麗のお相手はまだまだ決定されてませんから、妄想の余地はあまりある状態で。
決定するまで、いろいろ楽しむのも、正しい楽しみ方だと思います。

彩雲国暦
H18年12月2日

年月を考えながら、ちまちま色々書いていますが、
そうなるとひとつ確信に近いものが出てきました。
彩雲国の暦。
おそらく、12ヶ月だと思います。
秀麗が最初貴妃として宮中にいたのが、「三ヶ月」。
戸部のアルバイトが「ひと月」。
州牧の赴任期限が「三月」。
各エピソードを落とし込んで、そうでないとおかしいというか。
ただ、陰暦の可能性も高いですけどね。
自分で書いたもののメモにはずばり、「二月下旬」とか書いてます。
ただ、月に固有の名前が付いているとお手上げですが。

ファンタジーの設定は、つきつめるとSFになるのかもしれません。
四季があって、十二ヶ月で一年で。
そういうの、すごく自然に考えますけど、
それって地球と同程度の条件化に限られるわけで。
ナルニアみたいに平たかったりするとまた別ですが、
結局のところパラレルワールドになってしまったりね。
朝賀と適齢期
H18年12月3日

いまのところ、冬のネタがないのです。
これはもう、朝賀が全部悪いというか(苦笑)

琥lから貴陽まで一月半と言います。
道中トラブルはさほどでもないでしょうし、
秀麗たちの赴任途中のようなことはないとは思いますが、
下手すりゃ11月に入ってすぐ出発。
かえってきたら翌年2月も末に近いんじゃ……。
なので、冬の4ヶ月は限りなく鬼門なのでした。

ちなみに、私の予測では、
最初の数年は櫂瑜が影月を同行。
数年後には影月ひとりを行かせたりするんでないかと。
なので、限りなく茶州の冬の話は書けないということになります。
憎い。憎いぞ。朝賀!

でまあ、『真昼の月』で
影月と香鈴の結婚予想時期など書きましたが、
原作がどう出るか、すごい怖いです。
結婚となると、絶対原作でも出てくるかと思いますし、
中には、『光降る碧の大地』『藍よりいでて青』直後に結婚してるだろうと
予測してる方も、ファンサイトの方の中ではいくつか見られました。

……そりゃね。
昔の中国じゃあ、結婚早かったですよ。
男が十五、六。女が十三、四が適齢期だったらしいですし。
そういう流れなんだったら、影月たちにもすぐ結婚してもらってもかまいません。
ほぼどんぴしゃになるわけでもあり。
男女逆だけど?(苦笑)

しかし。ここは彩雲国。
どう見たって二十台の適齢期超えの男性キャラが軒並み独身ではありませんか!
三十台のキャラでようやく結婚率ははぼ半数くらい?
ヒロインの秀麗とて十七で「お年頃」と言われています。
つまり、彩雲国の結婚観というのは、現代日本とそう変わりなさそうなのです。
まあ、秀麗が貴妃として上がったのが十六ですし、
女性の場合は十代後半が普通のような気がします。

なんで適齢期話を始めたかと言いますと、
それが朝賀に繋がります。
いやね。櫂瑜という一種の保護者が同伴ならともかく、
未婚の男女だけで遠方へ出かけるというのは、
やっぱり世間的に見て問題じゃないかと。
なので、将来的に影月がひとりで茶州より朝賀に出る場合、
結婚後でないと香鈴連れていけないかなあ…とか思うのです。
うん?無理に連れていく必要はない?
その通りです。
しかし。
このふたり、四ヶ月も引き離すなんて私にはできません!
なので、結婚前であろうと結婚後であろうと、
必ず香鈴も連れて行くというのが、うちのスタンスになります。

どのみち、朝賀関係は、原作が年末年始にまで進んで出てきてから、
になると思います。
今、『緑風』でようやく五月半ばくらいかと推察してますんで、
まだ半年も先で。
原作の進み具合からいくと、書かれるのは数年後かもしれませんし。
食べ物・料理
H18年12月12日

そんなわけで中華料理のお話。

彩雲国の料理はたぶん中華(あやしいとこもあるけど)メイン。
一巻では朝ご飯に劉輝が「漬物」を口にしています。
これは、自動的に「ザーサイ」に翻訳されてます。
朝のお粥にはトッピングが欲しいところ。
香菜もよろしく♪

絳攸が好きという山椒のきいた鶏と葱の料理。
これはまだ実態があきらかになっていません。
しかし、かなり私好みの料理っぽいので、
いつか探して食べてみたいです。

鴨料理もいいなあ。会試前に飯店で食べてましたよねえ。
これから鴨の美味しい季節です♪
池や川で泳ぐ鴨を見るたび、
「オレンジソースかわさび醤油か…」
と食い気妄想に走ります。
鴨南蛮もいいなあ。鍋もいいし。
って、中華じゃないよ(苦笑)

しかし、彩雲国というより、秀麗の料理には不思議がいっぱい。
先に例を出した鶏と葱の料理ですが。
絳攸は生きた鶏を用意しています。
「静蘭がいるから」
というのが理由になるかどうかはわかりませんが、
どこかに吊るして首を切って血抜きして羽むしって。
…これだけでも大仕事なんですが。
夕方に持ってこられてそれから調理まで、
うんと時間がかかるのではないでしょうか。
特に羽をむしるのは大変と聞きます。
絳攸も羽をむしった状態のを紅家の家人にでも届けさせればいいのに。

そう言えば、野兎もひっ捕まえてましたねえ。
うーん、ジビエ(笑)

中国の市場などに行くと、それこそずらーーーっと
食肉がぶらさがっております。
それはもう、原型を留めたまま。
私はわりと受け入れられるんですが。
おいしく食べるためだと思えば。

そう言えば、広州で見かけた野良猫は痩せこけてて目つきが鋭くて。
やはり食用?それで警戒?
中国では野良猫そのものもあまり見ませんでしたが。
中華料理のメニューで「虎」と書いてあったら猫なので注意。
ちなみに「龍」は蛇です。

実は、小動物を自作に出そうと思ったことがあるのですが。
「いかん!食べられてしまう!」
と断念しました(苦笑)
彩雲国にペットが出て来ないのは食用との区別が曖昧なせい?
まっくろくろすけもどきは、食べられないから安全?

中国人は何でも食べます、ほんと。
あ?燕青が「カエルの卵」の例えを出した時、秀麗嫌がってましたね。
カエルの卵の料理もあるのに。知らなかったのかな?


印刷と発明
H18年12月17日

世界史の授業で必ず習った(はずの)中国の三大発明。
そのうちのひとつ、印刷技術の発明(木版印刷)って、唐末期なんですよね。
果たして、彩雲国現在では、印刷技術は発明されているのでしょうか?
それともまだ?
柴凛なら簡単に発明しそうな気もしますが。
彼女が現代の人ならば、きっと特許取り捲りで特許料で楽々自適でしょうねえ。

柴凛の発明(?)と言えば、悠舜の車椅子ですが。
みなさん、どんな印象を持っていられます?
私は、ずばり!
「子連れ狼」の乳母車の車椅子版座布団付き、です。
例えが古すぎてわからない人も多いかと思いますが、
そっけない木の箱に車輪が付いていて、後ろから押すタイプです。
まあ、飛び道具が出てきたりするあたりも似ているかと思いますが。

車輪そのものの発明はかなり古いですから、技術的にはそう難しくはなかったと思います。
ブレーキだとか、クッション性だとか、リクライニングだとか、
そこまで完備してるとうさんくさいですが(苦笑)

王城だとか州城なら、平たいところも多いから使えるでしょうけど、
今見かける車椅子でも、段差などには弱いです。
段差はともかく、悠舜に階段を登らせるのは可哀想ですよね。
柴凛、次は王城にエレベーターよ!
理論的にはエスカレーターよりエレベーターの方が簡単なはず。
『想いは遥かなる茶都へ』で、秀麗が登らされた崔里の全商連の建物とか、
あったら嬉しいと思うの。
……運動不足の解消には階段の上り下りは有効ですので、
美容と健康のためなら付けなくてもいいとは思いますが。
100年後の彩雲国
H18年12月22日

おそらく、100年以上後の話を妄想。
それはもう、彩雲国なのかどうかも謎。

茶州の学び舎、あれで爆発的に文明開化しちゃうんですよね?
つまり。
そこで、産業革命が起こるはず、です。
下手したら、王政はなくなってるかもしれません。
官僚政治は続いてると思いますが。
となると、国名だって変わってるかもしれない。
茗茜子の大詩予測と旅行
H19年1月18日

『想いは遥かなる茶都へ』で、秀麗の身代わりとして香鈴が暗誦したという
茗茜子なる詩人のうんと長いという大詩があります。
詩そのものが一行も出て来ないのはもう諦めましたけど、
どういう内容だと思います?

叙事詩ですか?抒情詩ですか?
歴史が題材ですか?恋の詩ですか?人生について語った詩ですか?
方向性が判らないのでどうにもイメージできません。
せめてモデルがあったらなあ……とか思うのです。
長さだけなら、『長恨歌』とか『琵琶記』とか『木蘭詩』とか
私が姑に怒った『孔雀東南飛』とか、
物語性の高いものかとも思うのですが、うーーーん……。
記述されていないことで、こちらの想像を自由にできるという利点もあるのですが、
せめて内容に触れて欲しかったです。
もう本当に勝手にしちゃいますよ?
……今更ですが(苦笑)

例えば彩雲国の皆はどれだけ荷物を持って旅行するんでしょう?
『中国社会風俗史』を読んでいたら、
どうやら雨避けの蓑・笠はもちろん、調理道具も持参だったようです。
街道沿いを行っても、レストランみたいなものも早々ないわけで。
鍋に庖丁に食器だっていります。
影月が貴陽に行くまで乾物ばかり食べてたのは、
貧乏もあるでしょうけど携帯食のせいでもあったのかなー、なんて。

まあ、野郎はいいです。なんとでもしてもらいましょう。
しかし、女性の場合、もっと色々いりますよね?
着るものだって、下着の替えだけ、というわけにはいかないだろうし。

それはもちろん、どのレベルの階級の人かで変わってくるんでしょうけど、
ぶっちゃけ、香鈴の旅支度はどうだったのかなー、と。
おねーさんは、香鈴ちゃんに不自由な旅はして欲しくないんだよ。
そして。
あんまりにも所帯じみた旅もして欲しくないんだよね。
主婦な秀麗ならたくましく旅できるだろうけど、
私にとってのヒロインは香鈴なので(おいっ)。
冥祥の考察
H19年1月28日

本日のテーマは「瞑祥を考察してみよう!」でした(爆)
たぶん、誰もまともに取り合ってないでしょうね、彼のことなんて。
おそらく、彩雲国では最も嫌われてるんじゃないでしょうか?
完全に悪役ですしね。

しかし、彼が知識が豊富で頭が切れるのは確かです。
もしかして、国試を受けようとした過去があったとか、
実は国官か州官だった過去があったりする可能性だってあるんですよ。
それだけの教育を受けるには、影月みたいなのは例外として、
本来お金もかかります。
ということは、家柄とかも悪くないんじゃない?
残虐性というか嗜虐性に目覚めて、180度違う世界に飛び込んだとか?
そのきっかけは、例えば政敵に陥れられ(陰謀は得意そうだから無実ではなさそうだけど)て
捕らわれて拷問されたりして。
なんとか逃げ出して加害者を残忍に殺害した時にどうしようもなく高揚してしまったとか?

女より男を好んでそうなあたりも立派な変態ですが。
って、残虐性だけとっても立派な変態ですね(笑)
嗜好も歪んでるんだわ。
他人を信頼するタイプではなさそう(でも自己過信は激しそう)だから、
どのくらい朔洵に傾倒していたかも謎です。
自分より上手(でおまけに美形の男)に初めて会って、感激して配下に下った?
……素直に信じられませんね(笑)
というより100%朔洵を信じていたなんてことはないと思うんです。
従ってるふりして隙あらば下克上を狙いそうじゃないですか?


……と、無駄に瞑祥の考察に時間をとってしまいました。
いや、でもねえ。
影月の前に今後彼のようなタイプがまた現れないとも限らないわけで。
傾向と対策は無駄ではないかもしれません。
瞑祥クラスがうようよ出てくるなんて嫌ですけれど
影香は静蘭の正体を知っている?
H19年2月7日

影月(と香鈴)は静蘭の正体を知ってるか否か、です。

普通に考えたら「知らない」と思います。
何せ、秀麗が言わないというか知らないから。
秀麗は恋愛とかそういう方面にはうとい設定のようですから置いておきますが、
じゃあ、影月から見た静蘭をまず考えてみましょう。

童顔ということですが、影月から見れば大人です。
背も高いし腕もたつ。品もある。
秀麗に信頼されている有能な家人。
燕青とは昔馴染みで、彼の前だとくだける。
公式にはこんなところでしょうか。

ところで、我らがヒーロー(?)の影月君は、状元及第者なんですよね。
散らばったピースを頭の中で組み立てている可能性はないでしょうか。

縹家のリオウ君とか、あと碧家の歌梨さんとかは、骨相を観るんですよね。
(つまり、このふたりが静蘭を見たらバレバレなわけですが)
あ、龍蓮もか……。
医師に骨相を観ることはできないのでしょうか。

まあ、骨相までいかなくても顔立ちやら雰囲気ってのも重要です。
カッコ書きで香鈴も入れたのは、宮女時代は劉輝の顔をよく見ていたはずの香鈴が、
静蘭と似てると思う可能性もあると思ったのです。
影月とて何度も顔を合わせている劉輝との相似性に気付くことはないでしょうか。
由羅さんのイラストの劉輝と静蘭はよく似てますから、
実際のふたりの顔をああだとすると。
……やっぱり普通なら「似てる」って思うはずですよね?

とにかく、この「似てる」を第一のピースとします。
第二のピースは「小旋風」です。

崔里関塞に捕らわれる前、役人が燕青と静蘭を捕らえる際、
「殺刃賊の小棍王と小旋風」と呼んでいます。
でもって、金華に着いた時、瞑祥が「小旋風」と呼びかけている場所に同席しています。
このことから、静蘭が「殺刃賊」に関わりがあること、
おそらくは「小旋風」の呼び名を持っていることは影月の記憶に刻まれていると思うのです。
草洵のおかげで殺刃賊に詳しくなったかもしれない(笑)影月です。
一旦殺刃賊が滅びた年は聞いたかもしれませんよね。
瞑祥との会話で殺刃賊を滅ぼしたってことも、薄々気付いてないでしょうか。

さて、第三のピースですが、これは「清苑公子」になる、はず、なんですが。
一般人は公子の名前なんて普通は知らないかもです。
知っていても、第二公子、くらいの扱いでしょうか。

ええと、ここからはまったく根拠のない妄想になります。
影月の育ての親、華眞様。
この方、実は前王と関わりがあった(「The Beans Vol.7」より)らしいのですが。
前王が病に倒れる前後だったりすると、王家のことだって知っていて不思議はありません。
そして、影月にお伽噺を話すように、幼い公子の話を聞かせた……
なんてことはないでしょうかねえ?
「第二公子の清苑様は、幼い頃からとても聡明な方で――」とか。
「流罪にされてしまわれて、茶州で行方不明になられたそうだよ」とか。
……いやもう、このあたり根拠まったくありませんから。

ただもし、この第三のピースを影月が聞かされていたとしたら。
三つのピースを手にしていたとしたら。
ある程度の推測を導き出す可能性はないでしょうか。


ここまでぐだぐだと述べて参りましたが、
影月は人の隠していることを暴くような性格ではないので、
例え結論に達していたとしても、決して口にはしないでしょう。
……だから、こんな考察したって結局藪の中なんですがね(苦笑)
間引きと貴陽の荒廃について(グロ注意)
H19年2月15日

影月の間引き(?)と貴陽の荒廃についての考察もどきです。

影月の間引き時期は貴陽の荒廃時期と重なります。


ぶっちゃけ、カニバリズムについてです、今回のテーマは。
はあ、つまり人肉食べちゃうことですね。

それでですね。
香鈴の過去告白を兼ねた『天の罪・地の奇跡』を書いた時に思ったのです。
貴陽でも絶対に人肉は喰われていたと。

草木・動物・昆虫まで食べつくして。
他に食べ物はと見渡すと、目の前にたんぱく質。
食べませんか、その状態だったら。
私なら食べると思います。

殺してまでは食べないとしても、死体なら沢山あるんですよね。
放置してると伝染病の原因にもなるから荼毘にするとしても、
全部が全部燃やされたわけではないでしょう。

過去の中国でだったか、赤ん坊を攫って饅頭にしたという話を読んだことがあります。
しかも、売ってたらしい。(しかも美味しくて評判だったらしい)
真偽の程は判りません(記憶もあやふやで出所も覚えてないし)が、ありえるかと。
調理されてしまえばわからないし。

例えまだ生きていたとしても、弱ってる子供だったら、絶好の獲物です。
香鈴は本当に運が良かったと思います。

最初は罪悪感もあるかもしれない。
でも、慣れてしまえば。
人は慣れる生き物です。
それしかないなら食べるでしょう。
聖人君子ばっかりじゃありませんから。

ただ、秀麗の目には触れなかったんじゃないかと。
さすがに邵可と静蘭が絶対に阻止したでしょう。
一応、官吏なら優遇措置もあったはず。
だからこそ、紅家の3人は生き延びたはずです。
綺麗なまま生き延びられるほど状況が甘かったとは思えません。

今回、Beans8の外伝読んで、三太は疎開していたとありました。
うん、余裕のある人たちは逃げ出してたでしょう。
でも、余裕のない人たちは。
全員が死に絶えたわけではないと思います。

貴陽は首都です。
現在は人口も多そうです。
……その人たちは新たに貴陽に住み着いた人たちばかりですか?
そんなわけはないと思います。
逃げ出して帰って来た人たちばかりですか?
きっと違います。
人肉の味を知っている、けれどそのことを決して口にしない、
そんな人たちは今も貴陽で生活していると思うのです。


そんなことを踏まえて考えると、
影月の両親の取った手段というのは、まあ、わからないでもないというか。
ただ、一度食べてしまうとそれっきりですよね。
子供を食べ尽くしたとしても、結局両親もまた生き延びられなかったでしょう。
いっそ、家族を連れて山にでも逃亡してしまえば良かったのに。
山になら多少は食べ物があったんではないでしょうか。
ただ、そうして影月一家が生き延びてしまうと、
私のヒーローは物語に出てくることがなかったでしょうが。

このあたり、行政とか紅藍両家とか全商連とか前王とか、
実はつっこみどころがありまくりなんですが、
今回そこまで話を広げたら収拾つかなくなるので、ここまでとします。
彩雲国お風呂事情(自設定含む)
H19年2月18日

……本当に、作中ではお風呂関連、さっぱり出てきませんよね。
「中国風俗史」でも、お風呂の記載はなかった気がします。
玄宗皇帝と楊貴妃の話では風呂出てきたけど、
あれは王宮の話というか。しかも温泉地だったような。
「官吏は数日に一度風呂に入る」
というきまりがあったようですが。
それも米ぬかなどを使って洗髪するという意味だったらしく。
もっと市井だとどうだったのよ?

そんなわけで、検索の旅に出ました。
……当たり前のことですが、異文化です。
習慣は違います。
日中の風呂事情を書いたたいへんわかりやすいページに辿り着きました。

現在でも中国では、シャワー的に浴びる人が多いようですが、
日本のように浴槽につかってほっこりするという習慣はありません。
浴槽とシャワーがあれば、わざわざ浴槽を撤去して洗濯機を置いてしまったりとか。

私が中国に行った時はホテルでしたし、
まあ、ほぼ問題なく過ごしましたので、
一般の風呂事情につっこむことなく帰国しましたので
まったく気が付きませんでした。

でも宋とかの時代から公衆浴場は登場しているらしく、
入浴の習慣がないわけでなく、
やり方というか、使いかたが違うのでしょう。

でも、日本人の浴槽愛好というのは、やはり少数のものなんですね。
外国人から見れば、家族で同じ湯を使うのに抵抗もあるようです。
言われてみればそうかもしれませんが。
欧米などでも浴槽はあっても……結局シャワー中心です。
学生時代2週間くらいパリのお家にホームステイしたことがありますが、
家族の使用頻度は少なかったです……。

話を中国に戻しまして。
銭湯とかを別にすると、トイレは扉を開けていても平気なのに、
中国人はシャワーをしている姿を見られることを夫婦間でも極端に嫌がるとか。
……その心理や如何に?

さて、そのあたりのことを念頭に置いて、
果たして州牧邸において「お風呂でどっきり」が可能かどうか推察してみるに。
……基本、無理?
しかし、銭湯クラスの設備があるなら可能?
「どっきり」がどうとか言う前に。
やはり日本人から見ると、毎日きっちり入浴して欲しいなあとか、
湯船に浸かりたいよなあとか、
どうしても思ってしまうんですけどね。
そうして本題(?)はうやむやのままに逃走したりします(苦笑)。

H19年2月20日

本日は前置きなしで、「彩雲国お風呂事情」Part2行ってみたいと思います。
なぜかと言うと、たいへん面白い長文拍手コメントをいただいたのでそれに刺激されまして。

10時前半書き込みしてくださった無記名のあなた、
ネタにさせていただきますね♪
一部、内容引用させていただきます。

まず、彩雲国はどれくらい広さがあるのかはわかりませんが、
中国は広いです。
昔の中国のお風呂事情を探ったところで、首都と地方じゃもちろん違う。
乾燥した地方だと入浴はほとんどしなかったらしいですし、花嫁が嫁ぐ前だけ近所から入浴のための水を集めたとか、そういう話もありました。


>影月の場合山育ちですから、お風呂と言うより天然温泉とか川で水浴びとかの方が馴染みがあるのではないでしょうか。堂主さまや村の人たちと一緒に山の中の温泉とかに入ってそうなイメージがあります…猿とか鹿とかなんか他の動物も一緒に(笑)

うん、これは「らしい」ですよね。
きっとそんな感じ。
影月にとって遠游で櫂瑜に世話になった時にカルチャーショックとかあったのではないかと。

で、この方、香鈴についても触れていてくださってて、

>多分室内のお風呂しか知らないんじゃないかと思います。足湯とか。古代中国ではその都度部屋に浴槽持ち込んで小間使い達がせっせと主人の為にお湯を運んだりもしてたらしい

自作『黄蓮夢 II』で、ヒロインの部屋に家人が湯の入った桶を持って入室。
ヒロインは手ぬぐいをその湯に浸して身体を拭く……という描写を入れました。
わりと、これで済まされていた感じなんですよね。私が資料に当たった感じだと。
あと、記述いただいた足湯して寝たとかも。
王の妃たちは風呂に花を浮かべて入浴したとかいう記事も見つけました。
しかし、これは王宮の話。王宮だと広い浴槽があったみたいです。
(でも「浸かる」という使いかただったかどうかは疑問)

櫂瑜はある意味どこに行っても自分のスタイルを貫くんじゃないかと思うので、
遠游では浴室に家人がお湯を運んできた、という形だったんじゃないでしょうか。
お湯は厨房で沸かしたのかな?

(ちなみに現代でも似た記事を読みました。中国の大学に招聘された日本の先生。シャワーだけじゃなくて浴槽も使いたい。シャワーだけで十分だと思ってる中国人。浴槽は使わない前提なのでバスタブがあってもそちらには湯が出ない。なんとか交渉して毎日先生が入浴するために室務員が魔法瓶にお湯を入れて何回も運んでくるようになったと)

……あれ?どこかで美女が風呂に入ってる姿を小間使いが買収されて覗かれたという話を読んだような?
……あ、やばい本かー(汗)
あと全裸では入らなかったような記述も見かけた気がするのですが、これはまた確認します。
(確認してもたぶん使わないけど?)
でもトイレは全裸で入ったらしい。
ずるずるしてたの着てるから汚すの防止に(笑)
冬、寒くはないかや?


貴陽の秀麗の家などでも、薪代節約とかで身体拭いて済ませてたんじゃないかと思うのですが。
浴室も浴槽もあるけどお湯わかすのもったいないから(苦笑)
(紅家本邸や藍家本邸ならきっと立派な浴室があるに違いない。そして贅沢に湯水を遣うのよ!)

話が前後しますが、庶民だと身体を拭く、水浴び程度だったというのが一番ありそうです。
(一部資料でも発見)


さて、ここまでだらだら書いてきて、結局何がいいたかというと。
私、琥lに温泉を沸かせることにしました(爆)
いや、やっぱり温泉最高だし!完璧、自分の趣味です。
で、州牧邸はそのお湯を浴室の浴槽に引き入れてるのです。
いわゆる源泉かけ流し?
だから、州牧邸の地所に源泉があるか、それとも裏の竹藪(自作設定)にあるのよ。
パンダが入浴してくれそうだ(笑)
ではこれを「大熊猫の湯」と……名付けませんが(笑)

これなら、大きな浴槽があって。一日中入れて、気持ちよくて幸せかと。
コメントでも
>茶州の人達は(中略)やっぱり大浴場が一番あってるんじゃ無いかと思います。
ええ。これで大浴場完備ですよ。
ビバ!州牧邸(爆)

ということは、どこかに火山もあるのかな。
お湯は琥lのあちこちで沸いてるのかな。
やっぱり山の中(琥山とか)に天然露天風呂があったりすると嬉しいな。

ちなみに、香鈴の場合も貴陽茶家本邸で育ってますから、浴室があったと思うし、
ただその場合、侍女とかが手入れ(洗ったりね)してた可能性もありますが、
大勢で入ってるという感覚はないと思います。あくまでもひとりで入浴の感覚。


「それでー、山の中に温泉が沸いてたんで、堂主様と時々入りに行ってたんですよー。鹿さんとかお猿さんも一緒に入ったりしましたー」
「……お猿さんも、ですの?」
「はいー。気持ち良さそうでしたよ?」
「……そう、です、の……(毛がお湯に沢山浮いてそうなんですけど。入ってたら身体に付きそうだと思うんですけど)」
それが香鈴にとっちゃカルチャーショックだったり?(笑)

それで結局。
「お風呂でドッキリ」は書いて欲しいということなんでしょうか……(笑)
霄太師と前王&官吏ライフ
H19年2月22日

梅といえば。
霄太師ですが。
前王は霄太師が八仙と知ってたみたいですから、
下賜の花はなかったんですよね?
いや、もしあったら、梅じゃなかったかなー、と。
梅饅頭に梅干の好きな彼だから(笑)
「すっぱいところがお前にぴったりだ」
とか言われてね?

前王って、霄太師のことをどう思ってたんだろう。
結構、うっとおしいとか思ってたんじゃないだろうか。
善王になろうと思えばなれる素質があり、カリスマもあり。
けれど彼には情熱もなかった。失われただけかもしれないけれど。
お目付け役、先祖からの押し付け遺産。
そんな感じで。

ただ、私個人としては、前王がどれほど不幸であったとしても、
国を荒らされるのを黙認していた時点で、許せる人物ではなかったり。
長男嫡男にして、さっさと譲位しちゃえば良かったのに。
出来が悪かったなら、霄太師の傀儡にさせておいてもいい。
(見も知らぬ第一公子よ、すまない……)

国王っていうのは、たぶん国で一番孤独な人間で。
でも、一番重要な人間で。
唐の玄宗皇帝はその治世の初め、名君と謳われた。
どこでだったか、中国の皇帝のスケジュール見たら。
「やってらんねー」
とか思いましたね、私は。
そもそも朝賀、夜明け前からって……。
ハードスケジュールにはほとんど休みがない。
真面目にやればやるほど、やるべきことは増える。
そりゃ、後になって政治やる気力なくしたのも判る気がします。
でもそれは一個人としてなら。
やる気なくしたのならその時点でやっぱり譲位するべきだったと私は思うのですが。

朝賀が夜明け前ということは。
官吏の一日も早くから始まるということです。
ほとんどが泊り込み。
家に帰れるのは週一くらい。
……それ、人間の生活?

彩雲国を読んでると。
官吏ライフって、
「朝は8時から。終わるのは夕方5時。週休二日」
なイメージがあります。
祝日も当然、お休みですよね?ね?
そう考えないと色々辻褄が合わないし、何しろイメージしやすいし。
あと。
やはり休みは大切だし、毎日家に帰りたいし!
……それ、自分の欲求だろう(苦笑)
だから、そういうイメージで書いてます。
そのあたり、中国史実と違っても「ま、いっかー」って気分です。

だってね。
古代中国官吏ライフを影月君に送ってもらったりしたら。
影香らぶらぶ、入り込む余地なしですよ!
ほとんど「旦那は単身赴任で週末だけ帰って来る」世界じゃないですか!
他の官吏が史実通りの生活を例え送っていたとしても
(送っているようには見えませんが)
影月だけは毎日帰してやってください。
お休みもきっちりとらせてあげてください。
てか、うちではこうですから。
これは譲れませんから!
無駄毛考察???
H19年2月26日

わざわざ(?)原作でも「無駄毛」と書かれているのに。
すっぱりきっぱり「脛毛」とか書いてますよ、私……(汗)
原作は少女小説というか、夢いっぱい☆ライトノベルなのに、
うちでも、らぶらぶ満載なのに。
なのに、脛毛……。

ご不快になられた方は、
脳内の影月くんにかみそりなどプレゼントしてあげてください。
きっとワックスとかは使い方わからないと思うんで。
あと、使用方法は明確に。
誤解される可能性が高いアイテムですからねー。
ああ!
それよりも効果的なのが、脳内香鈴ちゃんに
「やっぱり無駄毛は嫌なので処理して欲しいんですの」
で一発解決だな、うん。
なんかすっきりしました(笑)

は?私は影月のビジュアルを脛毛付きでは想像しませんので無問題です(笑)


拍手ありがとうございます。
14時後半に長文コメント付きでくださったあなた。

髭はむしろ考えていませんでした。
というのも、彩雲国の若手男性は燕青のぞいて髭がないので、
わりと髭を剃るのが一般的なんじゃないかと思うのです。
朔洵の脚からの無駄毛話題だったので、自然に脚の無駄毛と判断しました。
まあ、多少濃くても欧米人とアジア人種では違いますし、
まだ許容範囲なんじゃないでしょうか。
ある程度の年齢を超えた男性で、似合う人に限り(ここ重要)髭は許せます。
古代中国なんて髭だらけですけどね(笑)
でも影月はいくつになっても髭は似合わないと思います……。
きっと小動物のイメージは残してくれていると信じたいです……。
彩雲国の学校(自設定含む)
H19年3月4日

学生と言えば。
彩雲国では学校はどうなっているんでしょうか?
中国の例ですと、庠序学と進んだようですが、
この場合の学校は礼法全般を習う場所だったようです
(読書・作法・飲酒・競射・祭礼などなど)。
科挙用は私塾などが盛んだったようですが。

彩雲国ではなんというか、国策としての教育はなされてない印象です。
国試を目指す場合でも金持ちは家庭教師雇っていた風ですし。
だから、茶州の学問所の件でも少し「?」となりました。
国民全体の教育を見直す方が先じゃないかなあ、とかとか。
でもそれこそ国策になりますから、
たかだか州牧くらいがどうこうできる範囲の話ではありません。

……ということを踏まえまして。
『想月楼』的オリジナル設定といたしまして、
この学問所にですねえ、一般人を教えるための人材育成の学科を設けようかと。
いわゆる教育学科ですね。
後々は州全体にせめて小学校相当の学校を普及させたいと思っていますが、
学校作ったって、教える人がいないと始まりませんから。
で、琥lには学問所に入るための私塾とかもできていく予定。
学問所の目的が茶州の底上げのはずですから、
茶州の人間優遇措置とかもあるはずで。
でも、レベルに達してない人間を入れる訳にはいきませんし。
で、そのための私塾が盛んになって。
そのうち学都になって、学生も溢れるような都になるといいんですが。
学問所は寮制の予定ですが、琥lの街に住む者もおり、
下宿屋なんかも出るようになります。 
月夜と灯りの関係&自設定
H19年3月9日

改めて思ったのが。
「うち、月夜の話、多すぎ……」
はい。月夜です、今回も。
変身もしません。
もう無駄毛の話題もありません(当たり前)。

あんまりというかほとんど月は関係ありません。
でも月夜にしちゃうのは。
単に私が月が好きで、ということも大きいのですが、
ある種、照明の補助という意味もあります。
この時代、電気はないんですよ。暗いんですよ、夜は。

蝋燭はあります。でもわりと高級品。
州牧は高給取りなんで、州牧邸にはあります。
しかも、香り付きだったりします。櫂瑜様の趣味です、きっと。
なので燭台はあります。行灯風なのかな。
手燭もあります。
安物の蝋燭も出回ってますが、そちらは煙と匂いがあまりよくありません。
どのみち、明々と夜の照明があるわけないんですね。
宮城だって夜間はそれほど明るくはないのでないかしら。
油はありますが、石油はもちろん見つかっていません。
あ、炭はありますね。

私塾の話を調べていて、「松明を持ってきた子は部屋の隅に」とかあって、
「んなの危なくないのか?」とか思いましたが。
松明はあります。
でもね。
松明だとロマンティックじゃあないし。
いや、ぱちぱちとはぜる音だけ聞きながら……ってのは
わりと悪くないと思います。
でも、下手すりゃ風下になって最悪だったりします。

で結局。
「お月様、がんばって!」と(笑)
エコロジーだしタダだし(苦笑)


H19年3月10日

というわけで、古代中国の明かりの話をいくらか補足。

私が主にイメージしている彩雲国の時代モデルは唐宋代です。
(どちらかと言うと唐代の方が強いですが)
唐代に蝋燭はあるんですが、これは蜜蝋でして、
蜜から蝋を分解して取り出していたようです。
宋代からは蜜蝋でなく樹蝋が使われ始めて蜜蝋は廃れます。
それでも高価だったのに違いありません。
一般には油燈が使われていたようです。
油に燈芯を入れて燃やしたもので、
最初は動物性油、のちに植物性油が使われるようになります。

さて、明かりと言えばすなわち火、火と言えば……炊事の際の竈の火ですが。
既になくてはならない『中国社会風俗史』によりますと
(いや、上の蝋燭もここからですが)
一般人は草木や薪を燃やしていましたが、金持ちは木炭を使用していたとのこと。
料理の味も草木を燃やすのと木炭使用とでは違ったようです。
一部練炭もあったとか。
石炭が使用されるようになるのは明清以降とわりと新しいんですね。

で、彩雲国に戻りますが。
そうなると、やはり木炭中心であったと思われます。
貧乏人は草木(柴草など)を焚いていたかもしれませんが。
塩とかにこだわりのあるらしい秀麗さんは。
貧乏でも木炭を炊事に使っていたに違いありません。
でないと。
高級美食に慣れてるはずの楸瑛・絳攸までうならすことは不可能だと思うのです。

でも、どう考えても。
木炭使用してても。家にいない間は火を落としているはずだから。
料理できるほどまでに燃やすのには時間かかったんじゃないかなー……とか、
やっぱり秀麗の調理時間に関しては結構不審な目で見てしまうのでした(笑)

自分設定ですが。
茶州州牧邸においては、早朝に庖丁人の昭環が竈に火を入れます。
竈は複数あって、朝・昼・夜遅くはひとつだけに火が入っています。
夕食前だけフルで竈活用。
執事の尚大が寝る前に竈の火を落とします。
お茶を入れるなどする場合は、木炭入りの小さな炉(持ち運びできます)で。
(『黄金の約束』で秀麗は黄尚書のところで道具見つけてお茶入れてますから)
彩雲国トイレ事情&自設定
H19年3月11日

さて、本日はたいへん下世話な考察にいってみたいと思います。
ファンタジーやらタイムトリップものやらで、ヒロインが異世界や過去に飛ばされた時。
気になったことはありませんか。
お話を楽しむには邪道ですし、そこまで考えなくてもいいのに考えてしまうこと。
トイレと生理の時はどうするのか。
……これ以上ないほど下世話な話でございます(汗)

基本、うちのサイトに来てくださってるのは女性と考えて話を進めさせていただきます。

彩雲国では。
当たり前ですが、美形はトイレに行かないから主要登場人物は使わないと思いますが、
トイレがあるとはっきり明記されています。
『花は紫宮に咲く』で秀麗、便所掃除してましたもんね。
しかも。
夢も希望もないことに、悪臭のオプション付きだったようで……。

普通。掃除の専門の役割の人間がいるはずなんですが。
宮城ですよ?
人手不足なのか手抜きなのか。
どちらにしても問題です。
しかも。どうも広々した個室があるイメージじゃないですよねえ。
彩雲国では服を脱いでトイレに入らないのかなあ。
あのあたりの記述ですと、どことはなしに公衆トイレの侘しさがありました。
まあ、たぶん、壷が置いてある程度なんだとは思います。
そしてまた、肥溜めがあることも悠舜の発言から明白です。
まあ、堆肥は大事だよな、たぶん……。

歴史の裏話としてのトイレの話って、面白いんですけどね。
ハイヒールが出現した理由とか泣けますが。
そして。現在でも中国のトイレ事情というと、都会はともかく、
色々、色々、色々ですしねえ(遠い目)


まだ出てないというか出す予定はありませんが、
実は州牧邸には家人の他に複数名の通いの下働きがいます。
その土地土地で雇います。
汚れ仕事とか力仕事担当です。
一部の部屋の掃除くらいなら文花も香鈴もするでしょうけど、
トイレ掃除やら風呂掃除やら洗濯やら、誰かしないとね。
もっと小さい普通の家なら彼女たちがやってもいいのですが、
州牧邸は規模がありますんで、ふたりでなんて無理だと思います。
しかも、人数もいるしね。
もともと文花のような立場だと、女性の使用人を束ねて指示を出すほうですから。
(だから、庖丁人の昭環の下で働く者もいます。賄いとかはその人物が作るのかな?)

話がずれました。
ですから、州牧邸にもトイレはあります。
でも、広くてきれいでないと!櫂瑜様は許してくださいません。
豚を飼おうかとも真剣に悩みましたが、ややこしいのでパス。
とりあえずせっせと中身は捨ててもらって、
せっせとお香を焚いていただきましょう、うん。

当たり前の話ですが、これらは設定しているだけで
作中にそのような記述をする予定は一切、ございませんので、ご安心を。

さて、生理話ですが。
これは資料がない。本当にない。
ですが、布を当てるか詰めるしかないんですよね、どう考えても。
日本の話ですが、どこかで詰めていたらしい、と読んだ覚えが……。
まあ、そんなところだったのでしょう。
あまり深く追求しないことにします。
特殊事情の秀麗はその点悩まずにすんだかもしれませんが、
一月以上の旅するんなら女性は大変だよ、と思わざるをえません。
前王の没年は?&王家
H19年3月17日

本日は考察というほどではないのですが、
前から疑問に思ってたことを追求してみようと思います。
うん。劉輝パパって、いくつで亡くなったのかな、って。

これがもう手がかりなくって。
一つ前の「The BEANS」の番外編でようやくお出ましですから。
読んでない人にはなるべくネタバレにならない程度に進めます。

あくまでも印象なんですが、
邵可がセン華王(字が出ないんだよ、この人も……)に出会った年が
推測14〜5歳くらいかなと。
で、王は二十歳過ぎだったんじゃないかという印象を受けました。
もう少し上の可能性もありますが、30歳はいってないと思います。
まあ、20〜25歳くらいでしょうか。
この頃、まだ子供はいなかったと思います。
やけになって(?)後宮に女性を入れ始めたのを25歳と仮定します。
(根拠はだからありませんが)

静蘭と劉輝が8歳違いだから、
静蘭が26くらいの時の子供と仮定すると劉輝は34くらいの時の子供になり、
劉輝が18歳の時に亡くなってますから享年が52歳という計算になります。
これだと、宋将軍より10歳くらい下になります。
(うろ覚えですが、宋将軍は60過ぎくらいだったような)
爺トリオよりあまりにも年下すぎるのもどうかと思うんで、このくらいが限界かと。

まあいいや。自分ではこのくらいだと思っておこう(笑)
そんなに大きくはずれていない気もしますし。
ただ、なんとなくセン華王の年齢が判らないのが気持ち悪かったんです。
覇王のはずなんだけど、
秀麗の周りって皆若いから、前王の話って出て来ないし。
普通、もっと劉輝と比較したりしないかなー、とかも思いますが。

H19年3月19日

ああ、影月編以降をあまり読み返してないのがバレバレだわね(苦笑)

先日、前王の年齢推測しておりましたが、
拍手より「羽羽様に『前王が後宮に妾を入れたのは30を越えてから』の発言が……」
とのご指摘いただきました(汗)
うわ、恥ずかしい。
ありがとうございました。
ちゃんと後日確認いたします。

でも今は面倒なので(おいおい)仮に30から後宮に女性を入れたと仮定しますと。
第一公子と第二公子の年齢差がどのくらいかわかりませんが
静蘭が生まれたのを32として。劉輝が生まれたのが40。
となると没年は58という計算ですか。

別に前王絡みの話を書く予定は今の所ありませんが
(あ、宋将軍ものはちょっと出てくる)
目安として欲しかったんです、彼の歳。
そっかー。櫂瑜様よりざっと20下なんだー。

さて。ここで考察したい気になるけどしたら怖そうなのが英姫です(苦笑)
女性の年齢は触れない方がいいですかね。
そうですよね。
……触らぬ神にたたりなし。

あ、急に思い出しました。
何故前王の年齢が気になったのか。
ぶっちゃけ、『彩雲国物語』前史が知りたかったのです。

要するに、王家の力は衰退してたんですよね。存続はしていても。
で、力で押さえつけて殺しまくって強引に王権強化を図ったわけですよね。
宋の時代の官僚政治というのは、
王権維持のため、強化のための政策だったわけですが、
国試を導入したこともそれに関係してるのかなー、とかとか。

それにしても、現在の彩雲国。
劉輝、なめられすぎだと思います。
彩七家というより藍家と紅家の力が強すぎるというか。
突出しすぎる権力は国内の不和しか生み出さない気もします。
私が王もしくは側近だったら。
そりゃもう、藍紅両家の力を削ぐことに全力傾けてたんじゃないかな。
で、財産は国庫没収。
実際のところ、劉輝には現在それだけの力がないですけど、
建前でも王をたてろ、という気になります。
ただでさえ王なんて貧乏くじなんだからさ。

ベッドルームを考察する&自設定
H19年3月20日

考察シリーズはずばり、ベッドルーム(笑)
臥室なり臥台で、ベッドルームにベッドなわけですが。
中華式なら続き部屋にベッドがありそうなんですが。
王宮はそれっぽかったんですが。
それ以外だと私室=ベッドルームな感じに見えるのは私だけでしょうか?

貴陽での邵可邸……の秀麗の部屋及び、茶州州牧時代の秀麗の部屋のイメージが、
なんかこう、
「私室にはベッドもあるよ」みたいな。
そんな風に読み取れたからです。

邵可邸は、手入れが行き届いてないにしても、
もともと紅家の持ち家で、だだっ広く部屋数も多いんですよね。
実際に使われているのは母屋の一部だとしても。
そうなると、当然家長だのその娘だのの部屋ならば、
続き部屋(として別室扱いの寝室)がついていても不思議じゃないと思います。
家族同様とはいえ、静蘭の部屋は寝室のみでもいいような気はしますが。
でも結局、適当に近くに固まって住んでいる、
だから秀麗の部屋は私室と寝室を兼ねているのだ、ということかなあ、
と勝手に解釈しております。

話がずれますが、
拾った子供を家人に、っていうのはある意味シビアだな、と。
養子にするわけにいかなかったのもわかりますがね。
でも、静蘭が養子だったら、秀麗とは血のつながらない兄妹。
その設定の方が萌えるっつー人もいるんじゃないかな。
っていうかその設定なら静蘭派になってたかもしれん(爆)


ええと、寝室に話を戻します。
ぶっちゃけ、うちの設定の州牧邸についてですが。

私がこれまで書いた話ですと。
実は曖昧に書いてます。
というのも。
影月と香鈴の部屋では扱いが違うからです。

二州牧時代はですね。
ともかく荒れてたんですよね。
で、香鈴がせっせと掃除していった、そこからの推測ですが、
初めに使えるようになった母屋の入り口に近い部屋を5人で使ってたんじゃないかと。
だから、続き部屋のあるとこはきっと奥まったとこにあるから、
誰の部屋にも続き部屋はなかったと推測しています。

でも櫂瑜と家人の登場で、部屋割りは変わります。
一番広くて立派な部屋に櫂瑜様。
櫂瑜様の部屋はちゃんと続き部屋です。
州牧邸だから、本来州牧の部屋として使われるべき部屋があったはずなんです。
だから、櫂瑜様はそちらに。

でもって次に立派な部屋は燕青と影月に割り当てられます。
これは官吏としての地位からしたら当然かと思われます。
で、このふたりの部屋には、やはり続き部屋としての寝室があります。
通常、州牧の家族の部屋として使われていた部屋と思われます。

家人たちの部屋は、離れにあります。個室だから悪くはない待遇です。
さて、ここで問題です。
香鈴の部屋はどこにあるでしょうか?続き部屋はあるでしょうか?

このあたり、実は自作で説明入れるつもりだったのですが
(『尚大の執事日記』のことですが)
いつになったら書けるかわかりませんので、
この場を借りて説明させていただきます。

香鈴は「侍女」です。
しかし、ただの侍女というには色々色々です。
櫂瑜様は「茶家からの預かりもの」というスタンスを実は持っておられまして。
ですから、香鈴は母屋に部屋を持っています。
普通ですと、家人は主たちと食事を共にはできません。
(静蘭は家族扱いだから例外として)
しかし、香鈴は家人ではありません。
櫂瑜の家人の侍女でなく、州牧邸の侍女です。
そして、預かりもの。
もちろん燕青と影月からの意見もあったでしょうが、
そんなわけで香鈴は母屋に部屋はあるし、食事も櫂瑜たちと一緒にとります。
でも、一応侍女なので、部屋のランクはやや落ちます。
狭くはないのですが、寝室を兼ねた部屋です。
(もちろん、衝立で仕切ってはあるのですが)

作品中で語るべきことを説明するという野暮はどうかご勘弁を。

さて、香鈴がそういう特別扱いを受けると、
普通使用人から反発を受ける種になるはずですが、そうはなりません。
なぜかと言うと、過去にも櫂瑜の元に
いいお家のお嬢さんが行儀見習いで預けられたことが何度もあったからです。
つまり、例外的存在に慣れているのです。

ですから、櫂瑜の家人たちの香鈴の扱いはわりと丁寧です。
執事である尚大と女性使用人を束ねる文花は「香鈴嬢」と呼びます。
(櫂瑜様もですが)
料理人の昭環はくだけてる方なので「香鈴ちゃん」、庭師の芹敦は「嬢ちゃん」ですが
あとのメンバーは(って武人二人組みしか残ってませんが)「香鈴さん」です。
誰一人として呼び捨てはしません。

まあ実はそんな背景を設定してるんだよ、というお話なのでした。
方言はあるのだろうか?
H19年3月21日

で、今日少し考えたことを書きます。
彩雲国には方言はないのだろうか?という……。

私たちの住む日本でもこれだけ色々方言があります。
旅行に行くと、同じ日本語のはずなのに、正直、わからなかったりもします。

彩雲国の広さが現在の中国とまではいかなかったとしても、
そこそこは広い国なんじゃないかと推測しています。
となると。
方言ってあって普通ですよね?

貴陽は首都です。
首都育ちの秀麗や香鈴はなんというか標準語というか
そういうイントネーションを持っていると思います。
しかも一応彩七家で育ってるわけだし。
その家柄なら標準語(あくまでイントネーション)が使われていて不思議はありません。

で、首都から離れると、当然地方色が出てくると思うんです。
いえ、例え首都のお膝元でも。

『緑風』の中で貴族的教養を要求される官吏の姿がありましたが、
地方出身の者だと、そのイントネーションで苦労したりするんじゃないかとか。

影月の場合は微妙です。
生まれはともかく、育ての親が華眞です。
この人、放浪はしてましたけど、基本的なことは身に付いてたと思うのです。
前王にも面識あったわけだし。
だから、影月は華眞の真似して育ったのだから
それなりに標準的なイントネーションが身に付いていたと考えています。
でも。
育ったのは黒州の田舎だから、
きっと時々変なイントネーションになって聞き返されたりとかはあるかもなー、と。

でもリオウ少年の発音は綺麗だったようですから、
やはり彩雲国でも多少の方言はあるのだろうと。
意思の疎通ができないほど違いはなさそうですが。

ところで、なぜ「方言」の発想になったかといいますと。
秀麗の幼馴染の慶張。
彼の話し方って独特ですよね?
で。
「あれって、貴陽の下町言葉だったりするのかなー」
とか少し思ってたからなのでした(笑)
秀麗の茶州(琥l)滞在期間
H19年4月28日

『歪んだ鏡は用を為さず』は10月半ばのイメージですが、
それでも秀麗と影月を動かすことはできませんでした。

あまりにもあまりにもハードワークな二人。
これ以上エピソードぶち込んだら、二人は原作に関係なく倒れてしまいそうです。
もう可哀想でなりません。
そして、休みともなれば倒れるように眠っているわけですから、
ますますエピソードを入れる余地はなくなっていきます。
今回、新作では香鈴を動かすことで話を進めましたが、
もしかして、「秀麗と(ゆかいな)茶州の仲間たち」って、限りなく不可能に近いかもしれません。

改めて秀麗が茶州にいた数ヶ月を振り返ってみると。
9月半ばに琥lに入ってもその大半は朔洵に振り回され、10月頭に就任。
すぐに多量の裁判と祭りの準備。10月末に秋祭り。
11月上旬は学問所の件の内容詰め。11月中旬に貴陽へ出発。
1月後半には虎林郡までとんぼ返り。2月頭は事後処理。中旬に貴陽に戻る……
と私は推測しています。
もちろん、その間も州牧業務が山とあって。

結局、秀麗、州牧としては実質2ヶ月くらいしか琥lにいないんですよ!いなさすぎ!
そして、いる間は寝る間も惜しんでの仕事三昧。
秀麗にも周りにも余裕という言葉はありません。
余裕がないからこそ緊迫したドラマも生まれるわけですが、そこにほのぼのの入る余地はなく。
この2ヶ月に物語をねじ込むことができるのは、原作者様しかないかもしれない?
だから、実現するとしたら、もう休憩時の雑談くらいのもので。
半日も休みを取らせることさえ困難です。
これじゃあストーリーなど組み込めない……んじゃないかなあ、と弱音を吐いてみるのでした。

だからこそ(?)うちの影香ものは基本上治四年の三月くらいからが本番なのかもしれません。
秀麗はいないけれど、影月に余裕が出てくるから。
まあ、うち影香サイトだからそれでいいんだけど(笑)
彩雲国バトンと黒芋ようかん
H19年5月26日

<なんだろうバトン>
お題:『彩雲国物語』

*手を繋ぐなら
……影月。
ええ、繋ぎたいですとも!で、もう片方は香鈴と……って、お邪魔か(苦笑)

*抱きつくなら
影香まとめて(笑)二倍幸せ♪

*抱きつかれるなら
……影月。あ、でも香鈴も嬉しい……。サンドイッチなら死ねる……。

*恋人にするなら
櫂瑜様。これはもう、絶対ですね。

*ペットにするなら
羽羽様。抱きしめたい……!

*結婚するなら
柴彰?経済観念のある人がいいですー(笑)

*両親にするなら
父親は燕青。母親は珠翠。(でもCPではないのよ)

*兄・姉にするなら
兄:楸瑛。姉:胡蝶。
兄は甘やかしてくれそう。姉は色々教えてくれそうだし。

*弟・妹にするなら
弟:珀明(なんとなく)。妹:シュウラン
しっかりものの弟妹に叱られたり?

*子供にするなら
陽月かなー。愛情注ぎまくりたいね。リオウでもいいかな。

*いじめるなら
璃桜(父)。いじめてやりたい……。朔洵でも可。
でも楽しいのは黎深かも(笑)

*いじめられるなら
ここであえて陽月でなく影月と(苦笑)
あ、でもマジならダメージ大きすぎるんで柴彰で。

*語るなら
悠舜。先生、碁を教えてくださいなー。

*甘やかすなら
女の子ー!ということで香鈴。(男を甘やかす趣味はありません)

*敵に回したくないのは
秀麗。彩雲国で彼女を敵にしてはいけない(笑)

*デートするなら
龍蓮。ただし、最初から最後まで普通のデートは期待できません。
てか、どんな内容になるか毎回ハラハラドキドキできるでしょう。
そして世間的には決してデートとみられないでしょう。

*旅行するなら
香鈴&春姫。旅行は女同士の方が楽しい。
特に買い物の比重が高い場合は……。

★回す人&ジャンル(11人)
欲しい人は持ってかえってください。ジャンルは一応「彩雲国」で。


唐突ですが、黒芋ようかんについて。

櫂瑜様が秀麗に黒州名物とすすめたお菓子。
普通に今まで読んでいたのですが、ふと疑問が。
1.紫芋みたいに、中が黒いのか。
2.普通の芋だが、黒州の芋だから黒芋なのか。
さて、どっちなんでしょう?

個人的には2がいいです。1だと美味しそうに思えない気が……。
まあ、イカスミのように黒くても美味しいと知っていれば美味しいですが。
あ、黒豆も美味しいけどね。
彩雲国の地理と貴陽が首都の理由
H19年5月27日

で、彩雲国妄想。
四季があるのはわかっています。
で、我が日本国は細長いわけですが、彩雲国の国土はどうなってるのでしょう。
州によっては冬が長いとか夏が長いとかあるんでしょうか。
民族の違いはあるんでしょうか。
髪の色が黒ばかりでないから、多少は民族違うんじゃないかと思うのですが、
多民族国家というにはそのあたりにまったく触れられていないし。
差別や過剰な優遇がなく共存できてるならいいと言ってしまえばいいわけですが。

まあ、そもそも他国の存在すらわかりませんから、
彩雲国って大陸ひとつ、丸々国家になってるのかとも思います。
イメージ的には丸い大陸があって、真ん中に紫州。紫州を除いて残り七分割、
という単純な図形で想像していますが。
当然周りは海になります。
だから、私のイメージだと、紫州は一番海から遠いということに。
しかし、海産物だって食卓には載っているようなので、
流通経路はあるはずですよね。
本来、首都っていうのは交通の要所だったりしますし、
どこからでも等距離、みたいなので首都が選ばれたのか、
はたまた聖地扱いだから首都なのか、
とか色々考えたりします。

縹家ががんばってるにしろ、そういう機能が首都にあるにしろ、
「貴陽はきれいすぎる」
と言われるほど霊的(?)に徹底除去されてるなら、
徹底除去しなければならない理由があるんじゃないかとかも勘ぐってしまいます。
へたに刺激するととんでもないものが目覚めるから、
思いっきり封印してるんだとか何とか。
(今、麻城ゆう氏の月光界シリーズ思い出したので)
実は怨霊と化した蒼王を封印しているんだったりして?
あ、それとも、蒼王が封印したものが多数眠ってる方が自然か。
そもそも蒼王は本当に人なのか。仙なのか。仙以上の存在なのか。
そのあたりもさっぱりわかりませんけどね。
特殊能力(彩八仙と縹家)と死体利用
H19年6月27日

彩雲国の場合、八仙と縹家がまあ、不思議の力を使ってるわけですが、
これまで出てきたものを記憶を辿ってあげてみましょう。

1.魂留め(霄太師) 使者の魂を媒体を使ってこの世に引きとどめる。
2.先読み(英姫) 文字通り予見かと。
3.命声(春姫) 言霊で他者を支配する。
4.千里眼(珠翠) 遠方の出来事を見る。
5.魂替え(縹家) 死者の身体に別の魂を入れる。
6.八仙ホイホイ(縹家) 魔方陣のような呪陣で仙人を捕らえる。
7.もののけ掃除(縹家) せっせとやってるらしい。ご苦労さま。
8.邪眼(縹家) 条件付けで他者の意識を操る。

あえて陽月のやったことははぶきました。なんか術と違う気もするし。
霄太師の若返りも除外。
龍蓮の「何でも知ってる」も微妙。
あとまだ何かあったかなー?

で、ふと思ったのですが。
堂主様が亡くなったのは秋ですよね。たぶん11月くらいかと推測。
で、年末に縹家に利用されてるわけですが。
……よく腐ってなかったなあ、と。
いくら冬だからって、そんなに保存が良かったのか、
それとも死にたてを縹家がGETしたのか。

もし、腐乱をはじめた身体を利用したりしてたら、それってすごく怖い。
ゾンビな世界。
というか。
すごい臭いと思うんですが。
そのあたり、漣くん、抵抗なかったのかなあ。
いや、生きてる他人の身体に入るってのも相当気持ち悪そうだけど
(いわば脱ぎたての他人の服を着るがごとく……)、
一旦死んだ身体って絶対こう、なんか代謝とかおかしいと思うし。
どっか壊れてるというか、細部は壊死してるというか。
それ言い始めたら彩八仙もどうかと思うわけですが。
(影月や朔洵だと死にたて確実だからともかくとして)
かなりえぐい話ですみません。
でも、考え出したら気になるのよー!
日焼け対策

H19年6月29日

まだまだ残暑な季節。
彩雲国では日焼け対策はどうしてるんだろうとか少し思ったり。

過去の中国では、ある程度以上の階層の女性はあまり外に出ることがなく、
たまに外に出るとしても、乗り物もばっちりガード済みだったりしたわけで、
当然あまり日焼けする環境にありません。
ですから、肌の色ってのは同時に身分差を明らかにするものでもあったかと思います。
纏足みたいに、足が小さくないとやっぱり身分が低いとか育ちが悪いとか一目でわかってしまう。

以前ならともかく、侍女として働く香鈴は、外へ出る機会も多くなっています。
となると紫外線は敵です。
以前夏の話を書いた(『空騒ぎ』ね)時は、日よけに布をかぶらせました。
でもそれだけじゃあ日焼け対策としては弱いなあ。
髪を結ってるから笠もあまりかぶれないだろうし。
もちろん、露出する部分が少なければそれだけ日焼けの危険性は減ります。
衣装からして袖が長いから手はカバーできます。
裾も長いから足も。
となると、問題はやはりさらされている顔ということに。
しかし、黄尚書のように仮面をかぶらせるわけにもいかないしねえ?(苦笑)
そして、露出してる首と色が違ったりしたら、それはそれで滑稽かと。

捏造CPこれはどうだ!?

H19年7月10日

さて、ノーマルCPでは比較的少ないのですが、BL向けだと山のように出てくる
「それ、原作(公式)ではありえないし」という捏造CP。
自分は公式CPもしくは、たぶんどっちかとくっつくんじゃないかという本命と対抗みたいな相手以外では
これまで想像したこともありませんでした。
しかし、『大人の定義』を書いていて、つい、そんな捏造CPを想像してしまったのです!

それは。
翔琳×珠翠。
年の差CPもここまでいかんでもと思わないでもないのですが(苦笑)
二人は北斗という男を介してつながっており、
翔琳はきっと北斗から珠翠の話を沢山されて育ったと思うのです。
実際に会ってみたらとてつもなく美女だし、少年の憧れの対象には資格十分。
で、珠翠からすると、やはり自分を気にかけてくれた兄のような北斗……
を思わせるような部分(たとえば何気ない仕草とか)を見出して身近に感じ、
後は無駄に行動力のありそうな翔琳が行動に出れば……
とか、思ってしまったわけです。
うん。きっと翔琳は年の差なんて気にもかけないさ(笑)
そして、邵可よりも楸瑛よりも珠翠、幸せになれそうなんですけど?
さて、いかがなものでしょうねえ?
あ、書く気はまったくありませんけど(苦笑)
静蘭の年齢詐称について&朔洵考察と彩八仙の祠

H19年8月25日

何かって、静蘭の年齢のことです。
童顔ということで平気で年齢詐称してる静蘭ですが。
今まで、「どこでも誰にでも」年齢詐称してるんだと思ってましたが。
よくよく考えると、仕事先でだけ詐称してるのかも?と。

秀麗がどっちかというと鈍い系のキャラなので、
彼女も静蘭の年齢を詐称年齢で教えられてると思っていたのですが、
記憶違いでなければそういう記述はなかったはずなのです。
幼女時代から家にいる静蘭ですから、いくらなんでも五歳のサバ読みは
秀麗に対しても無理じゃあないかと。
で、羽林軍に入る際に何か理由つけて「若く申請しました」で秀麗を納得させたか。
いや、そもそも年齢詐称してること、秀麗に告げる必要性はどこにもないわけで。
だから、静蘭が年齢詐称して羽林軍にいるということ自体を秀麗が知らない、
という結論に達したりしたんですけど。
さて、この考察、どこか穴がありますかね?


年齢からの連想でもうひとつ考えました。
こちらは考察とおいうより疑問。
今度の対象は朔洵です。
茶州編の黒幕として位置づけられてる朔洵ですが。
十四、五歳で殺刃賊をあやつった、という点に改めて「?」と。

いえね。
朔洵ってば茶家のおぼっちゃまなんですよ。
香の組み合わせを知ってた、とかの方は納得できるんですけど、
一体どうやってそもそも殺刃賊に関わることになったと思います?
おぼっちゃんな上に十を超えたばっかりのお子ちゃまなわけです。
接点なんかありそうにないじゃないですか。
しかも、晁蓋だって、朔洵の言いなりになってたとは思えないキャラですし。
冥祥は歪んだ嗜好でついていった可能性もあるけど???

納得できる解釈としては、じーさんの仲障がそのころにはもう殺刃賊のパトロンをやっていた、
という可能性ですか。
家に出入りがあれば、接点を持つことは可能でしょうし。

晁蓋って人物も、ある意味退屈してたのかな、と思う点はありますし、
年のわりに悪知恵の働く朔洵を面白がった可能性はあるかと思います。
でも、それでも朔洵の配下に下ったとはとても思えないのですが。

すみません、この朔洵と殺刃賊については現在まだ未消化です。


そこからの連想。
あちこちに祠があるという彩八仙。
やはり特別に祀られる、そういう時期とか決まってそうじゃないですか。
で、実際の彩八仙本人たちはその祭りを苦々しく思って斜めに見てる……
なんて想像してしまいました。
薔薇姫くらいは、自分が祀られてるところにも平気で参入してそうなイメージもありますが、
他のメンバーは苦虫を噛み潰したような表情で酒飲んでたりしたりね?
琥lと貴陽の街並み区画

H19年8月27日

今日は昨日買った『中国の都市空間を読む』をちらちら眺めて妄想など。

自分の中に、ぼんやりと琥lの地図があるんです。
言っておきますがアニメを見てない私には、
アニメで表現されてる琥lの街並みはわからないです。
あくまでも原作と。
そしてここまで書き連ねてきた自作からの成り行きと。
そんなものから妄想される「想月楼的琥l地図」でございます。

チャイナ風ファンタジーということで、都市のイメージはやはり中国、
それも唐の都、長安。
長安と言えば区画整理された街並みの印象です。
上記の本を読んでると、北京や蘇州も区画された街並みなのだと認識させられましたが。
まあ、そんな漠然としたイメージをですね、もう少し具体的にできないかなあ、
とページをくっていたのでございます。

さて、四神相応の地で育ったわたくしとしましては、
やはり琥lもナチュラルに風水的に四神相応を基本として考えています。
作中に出てくる琥山を北の玄武に。
原作に川があるらしいとあるそれ(自作ではl珠江)を東の青龍に。
金華からなら街道もあるだろうということで、それを西の白虎に。
南の朱雀は何も考えていなかったのですが、ここは湖だか池だかつくりましょうか。
とかぼんやり考えてました。

で、これまで州城は北の上部をイメージしてたんです。
しかし、この『中国の都市空間を読む』を読んでいて、中華らしく変更することにいたしました。
ずばり、琥lのど真ん中に。
で、左右対称の碁盤の目の街並みが広がります。
これからそれでいきます。

ただ、この州城の移動で割を食ったのが州牧邸です。
これまで州城の西側と考えていたのですが、いえ、あくまでも西側に違いないのですが、
北西にずれてもらわないと色々不都合が……。
うん?
うっかり裏に竹藪なんか作ってしまったばかりに、山に近くないとなあ……と。
なので、多少登場人物たちに不便をかけてしまう(州城が遠くなる)ことになりますが、
州牧邸は琥lの北西に位置するということでひとつ。
ちなみに、東に勝手に設定した茶家の方は問題なしです。


さて、州都というからには首都貴陽を模している部分もあるかとは思います。
正直、貴陽は私の手には負えません。
それは原作者さまやら、
秀麗メインで活動されていたり、双花菖蒲メインだったりと、
首都を活躍の場にされてる方にまかせます。

ただ。
貴陽でひとつ、気になることがあるんですね。
それは、貴陽が七区に分けられているということです。
藍区、紅区、黄区などが出てきたわけですが。
七つ、あるんですよ。
五つなら良かったのにと思います。
そうしたら、五行に対比させることができます。
藍区=東、紅区=南、白区=西、黒区=北。
五行で考えると黄区は中央になってしまいますが。
まあ、宮城は区画外の紫区だろうし、その周辺が黄区だったとしても問題なないでしょう。

さて、おわかりでしょうか。
碧区と茶区が割を食っていることに。
五行にこの二色はないのです。
しかし、無理矢理考えることはできます。
碧(緑)ってのは青(藍)と黄を混ぜた色、すなわち中央東。
じゃあ茶色は???
赤と黄色……じゃあオレンジだよな。
黒と黄色を足したら何色と言うんだ???
……はい。茶区が非常に困りものなのでございます。
単純に、中央を三分割して、東に碧区、中に黄区、西に茶区、と考えることもできますが。

彩七家では筆頭が藍家、次に紅家と言われます。
しかし、その後の順番がさっぱりわからない。
克洵が劉輝の元に朝賀に行った際に、「七家の末」と言われてますから、茶家を末尾にして。
まだ明らかにされてない彩七家の格式順に、東から藍、紅……と時計まわりで茶までいく、
というのも考えました。
もしくは貴陽を均等に(適当に)七つに割って、名前をはめこんだものか。
このあたり、さっぱりわかりません。

だから何が言いたいかというと、首都に習うなら、琥lにも藍区とか紅区とか、
あっても不思議じゃないんですよね。
最初、使おうと思ったんです。
五行思想のように彩雲国で碧、黄(も一応入れよう)、茶の
方向が決まってるなら話は簡単です。
でも、そもそも決まっているかどうかも判らない。

判らないのはそれだけではありません。
琥lは茶州の州都なんです。
その場合に「茶区」というものがあった場合、そも方角や大きさなどが変更される可能性だってあるのでは、と。
一番いいところを茶区にしないか、ということですね。
また、茶家本邸が茶区以外にあるのも妙だから、やはり茶区に作るのかとか。

結局、「想月楼的琥l地図」において、七区制は取り入れないことにしました。
琥東区、琥南区とかつける可能性はあるけれど。


目次  トップ